フランス ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール主催

S.N.B.A.日本展 in 倉敷

2012年6月12日(火) − 6月17日(日)

倉敷市立美術館 9:00AM - 5:00PM

共催:神奈川県美術家協会/国際現代美術家協会
後援:倉敷市教育委員会/RSK山陽放送/山陽新聞社

                            ご挨拶

倉敷SNBA展

「フランスSNBAとその日本の仲間たち」 

 パリのユネスコ本部大ホールで、2011年11月「東洋の新星たち」として、日本のima(国際現代美術家協会)30周年を記念して、モンゴル、韓国などの作家の作品も集まり、現地側応援としてはSNBA役員選抜作家も参加、パリ・ユネスコ後援のもと出展作品308点というユネスコ始まって以来の大展覧会が開かれました。 

 フランス側作品は、本年2012年5月、横浜で開催される県展50周年記念展と12月、新装再オープンされる東京上野都美術館でのima展に、日本に運ばれ協賛展示されます。折角の機会にSNBAと縁の深い倉敷でも展示出来ればと、倉敷市立美術館のご厚意で、一週間と短期ですが実現したものです。
 

 SNBAは、フランス語の名称ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールの頭文字で、日本語には国民美術協会、または国民美術家協会と訳され、「ナショナル」の名前で一般に知られています。1890年に第一回展が開かれ、以来フランスで続いている公募美術家団体です。 

1893年展には、日本人作家、黒田清輝が初入選、その年帰国して上野の美術学校の西洋画科を開設されたのです。久米圭一郎、浅井忠、次々とパリに学ぶ日本人が挑戦出品していますが、岡山出身の児島虎次郎、坂田一男の名前もあります。特に児島虎次郎の名前は1911年初入選、1920年日本人として始めて会員に選ばれているのです。 

そして、大原孫三郎氏に依頼されて集めた当時の西洋絵画のコレクションは、日本第一号の西洋美術館として倉敷にあるのです。そこには、SNBAの創立諸先輩の作品も意外と多いのですが、あまり知られていません。会長だったピュビス・ド・シャバンヌ、オーギュスト・ロダンはじめ、いろいろな当時の諸作家の作品が、沢山倉敷にあることに、フランス人でも驚きを感じるでしょう。 

それで、日本在住のSNBA会員、会友作家の皆さんにも呼びかけて、この倉敷に作品持って集まってみてはと思ったのです。 

 

 SNBAの現在の活動は、毎年12月、カルーセル・デュ・ルーブル会場において、唯一フランス大統領主催名義で開かれる、公募団体展で、ルーブル美術館入り口脇会場という場所柄から、近年ますます人気を集めています。 

倉敷には、フランス側からも美術家団体を作って旅行参加の計画です。日本への旅行振興が国策として叫ばれる今、国内、海外に向けて岡山県、日本を紹介できる、チャンスだと思っています。 

 県展、imaは、本部を横浜におく団体ですが、今回特に倉敷展実現に力を貸してくださることを、厚く感謝いたします。日本在住のSNBAの皆さん、ふるってこの展覧会にご参加ください。 

                               SNBA名誉副会長                        赤木 曠児郎


 
 
 
 
 
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